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《湖岸VOICE Vol.10》「もりやまから新たな価値を」びわこもりやまフルーツランド

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守山市が掲げる「琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地 守山」とは、滋賀県・琵琶湖岸の湖岸エリア振興と観光誘客を目指した、官民連携のプラットフォームです。

そんな「琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地 守山」を目指すべく、琵琶湖岸で様々な事業活動を行う事業者へ「湖岸VOICE」シリーズと題したインタビューを実施。

Vol.10となる今回は、琵琶湖のほとりに観光農園を構える、びわこもりやまフルーツランド(運営会社:ザ・コロナパークス株式会社)店長の加藤純弥さんにお話を伺いました。

(取材 = 株式会社COMARS 吉武[琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地推進業務受託業者])


「びわ湖のほとりの梨農園」をコンセプトに、守山市の琵琶湖岸に構える観光農園「びわこもりやまフルーツランド」。梨などのフルーツ狩りや新鮮な果物が並ぶ直売所、ショップ&キッチンカーがあり、守山の注目スポットとなっています。

守山の果物を守るために生まれた観光農園

ショップや直売所では新鮮な果物や、加工したお土産品などが並ぶ

滋賀県守山市にある「びわこもりやまフルーツランド」は、琵琶湖岸にある広大な農地を利用しています。もともとは梨やぶどうの生産を行っている果樹園でしたが、生産者の高齢化や跡継ぎ問題で生産量が年々減少。そんな状況を打破するために観光農園として2年前にオープンしたのが「びわこもりやまフルーツランド」です。

これまでは果物の販売の直売だけだったところから、琵琶湖を一望できる絶景のロケーションに”集い”、”憩い”、”体験”、”感動”の場にしてもらうことをコンセプトに観光農園としての一歩を歩み始めました。今では直売だけでなく、梨狩りや、フルーツを使った飲食メニューの提供、ショップの運営などを行っています。

それまでの梨やぶどうの生産組合による農園運営にコロナパークス社が入り、3者が共同で観光農園としてオープンしています。加藤さんは「しっかりと会社として入らせていただいたことで、高齢化や跡継ぎ問題で生産量が下がっていた現状から、観光農園としての運営を行って、単価を上げて、農家さんの収入アップや負担軽減にも繋がっています」と話します。

「もりやま梨」を価値あるブランドに

キッチンカー『おもて梨キッチン』で販売するもりやま梨ソーダフロート

地元の方が買いに来ていた直売所だったところから、びわこもりやまフルーツランドとしてリニューアルしてから2年、今ではお客さんの半分以上が県外からの観光客だと話す加藤さん。

「今までは守山で梨と言っても地元の人でも知らない人もいましたが、PRのかいもあってか、いまでは家族連れや友達同士などでたくさんの方に来ていただき、びわ湖を背景に写真を撮っていただいています。梨狩りだけでも、昨年7000名の方にお越しいただきました」と話します。

湖岸道路を挟んで眼の前にびわ湖が広がる絶好のロケーションに位置するフルーツランドで、琵琶湖観光の1つのスポットとしての立ち位置を確立しはじめています。

梨狩りや直売だけではなく、もりやま梨を使ったかき氷やソーダ、パフェなどのスイーツや、ドレッシング、シロップなどの加工品の開発・販売も積極的に取り組んでおり、加藤さんは「せっかく守山のこの素晴らしいロケーションにあるので、びわ湖のほとりのなし農園で育った『もりやま梨』として、もりやまのお土産にも選ばれるような価値あるブランドに育てていきたいですね」と意気込みます。

地域に貢献できる観光農園へ

取材に応じる加藤さん

地域のものを地域で食べる、そして持続可能社会に向けたサステナブルな取り組みにも力を入れるフルーツランド。地域の子どもたちが「行ってみたい!」と思うワクワクするような場所を目指した場づくりを行い、地産地消を”採る”、”食べる”の体験を通して学び、好循環を生み出していきたいと加藤さんは話します。

なるべく捨てるものがないよう、直売では売れない梨をピューレにして別の商品として活かしたり、梨の枝の剪定したあとの枝を堆肥化して有効活用できないかを模索したりとサステナブルへの取り組みを行っています。

また、滋賀県内のお菓子メーカーやホテル、お店などとコラボレーションしての商品開発や販売、マルシェなどへの出展などを行いながら、地域との連携を通じたもりやま梨のブランド化に力を入れ、地域ぐるみでのもりやま梨のブランド化と、地域へ貢献できる観光農園を目指しています。

世界から訪れてもらえる湖へ

最後に、これからの琵琶湖岸を盛り上げ、「琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地」へ向けた意気込みを語っていただきました。

「私も滋賀県出身で、琵琶湖は当たり前にそこにあるものでした。フルーツランドでたくさんのお客さんに来ていただくようになって、その当たり前の価値に改めて気づきました。”びわ湖のほとりの梨農園”として、県内外の方に琵琶湖の魅力と梨の魅力をアピールしながら、もりやま梨をもっと価値のあるものにしていきたいです」

びわこもりやまフルーツランド

滋賀県守山市にある「びわこもりやまフルーツランド」は、琵琶湖岸にある広大な農地を利用した観光農園です。「びわ湖のほとりの梨農園」をコンセプトに、琵琶湖を一望する絶好のロケーションで梨などのフルーツ狩りや新鮮な果物が並ぶ直売所、ショップ&キッチンカーでの梨スイーツや加工品が楽しめるスポットとなっています。

https://www.lakebiwa-moriyama-fruitland.com/

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