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《湖岸VOICE Vol.9》「世界に誇れる滋賀・琵琶湖へ」ヤンマーマリンインターナショナルアジア株式会社

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守山市が掲げる「琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地 守山」とは、滋賀県・琵琶湖岸の湖岸エリア振興と観光誘客を目指した、官民連携のプラットフォームです。

そんな「琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地 守山」を目指すべく、琵琶湖岸で様々な事業活動を行う事業者へ「湖岸VOICE」シリーズと題したインタビューを実施。

Vol.9となる今回は、琵琶湖畔に「ヤンマーサンセットマリーナ」を構えるヤンマーマリンインターナショナルアジア株式会社 営業統括部 マリンライフクリエーション部 部長で、一般社団法人日本ウェイクサーフィン協会 代表理事の川﨑吉浩さんにお話を伺いました。

(取材 = 株式会社COMARS 吉武[琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地推進業務受託業者])


農業からマリンスポーツまで幅広い事業を展開する「ヤンマー」。元々はディーゼルエンジンを製作するメーカーとして始まり、農機具、建設機械、発電機、エンジン、エネルギーと、「大地」「海」「都市」のまさに地球全体を事業フィールドとして、1912年の創業から現在まで、事業を続けています。

琵琶湖にあるヤンマー唯一の”マリーナ”

琵琶湖の畔に位置するヤンマーサンセットマリーナ

ヤンマーが持つ唯一のマリーナがある滋賀県守山市。琵琶湖大橋のたもとに位置するヤンマーサンセットマリーナでは、会員向けのボート・ヨット・水上バイクの保管・メンテナンスや、ボート免許の取得、ウェイクサーフィン・トーイングスクール・クルージングなど湖上でのアクティビティが楽しめます。

「仕事柄、世界中色々なところを訪れましたが、これだけの大きな湖があって、しかも四季があり、豊かな自然もおいしい食べ物もある場所で、水の上で冬でも凍結せずに遊べるところというのは他にもあまりない」と話す川崎さん。

海外からの訪日客も多く訪れるというマリーナではヨットやウェイクサーフィンの国際大会なども開催しており、参加者は半数が海外からだそう。

「みんなここへ来て船に乗って初めてそこで琵琶湖を知るんですよね。琵琶湖は特に日本の中でも四季が豊かで、例えば冬でも湖でウェイクサーフィンをして、山でスキーをして、景色を見ながら食事をして、といったこともできますし、とても魅力を感じていただいています」と語り、海外客からの反応も上々だといいます。

琵琶湖で「波」に乗るウェイクサーフィン

今のヤンマーマリーナの主力は「ウェイクサーフィン」だと言う川崎さん。実は同社が中心になって設立した、一般社団法人日本ウェイクサーフィン協会 代表理事でもあります。

ウェイクサーフィンはトーイング・ボートで波を起こし、その波にボードで乗って楽しむスポーツです。通常のサーフィンと異なり、波をひたすら待ったり、波に乗るタイミングを逃したりといったことが無く、ボートの動く限り、いつでも波に乗っていられます。世界的にも人気が急上昇中で、大会数も爆発的に拡大している、最先端のマリンスポーツです。

ヤンマーの「マリン事業」では、これまで漁船やフィッシングボート、プレジャーボートなどの国内販売や、ボート向けのエンジン販売が中心でしたが、ヤンマーマリンインターナショナル社を立ち上げ、本格的にトーイングボートの国内販売やフィッシングボートの海外販売を開始したといいます。

「日本にウェイクサーフィンが入ってきて、マイナースポーツを応援しようという気持ちで、日本でウェイクサーフィン協会の立ち上げに協力しました。今では琵琶湖での世界大会開催やスクールの開催など、積極的に拡大しています」

拡大途上のスポーツで船の性能に合わせてルールも変わっていく中で、まさに”メーカー”としての腕も試されるウェイクサーフィンの事業。自分の体力に合わせてできるため、親子3世代でも楽しむ人もいるといい、川崎さんは「この琵琶湖の素晴らしい環境で日本人の世界チャンピオンが生まれるのも夢じゃない」と笑顔で語ります。

京都に負けない、誇れる琵琶湖に

取材に応じる川崎さん

ヤンマーサンセットマリーナでは、今年(2023年)8月に新施設として会員向けクラブハウスとホテル、レストランなどが一体となった「YANMAR SUNSET MARINA CLUBHOUSE&HOTEL」をオープンしました。

マリーナ・ヨットクラブ会員向けに「しっかりとしたおもてなしを提供したい」という思いで完成した待望の新施設では、時間の移ろいで異なる表情を見せる琵琶湖を眺めながら、レストランやバーでの飲食に、プールやサウナで”ととのい”、ラウンジやホテルで安らぐことができる充実時間を過ごすことができます。

世界から訪れてもらえる湖へ

最後に、これからの琵琶湖岸を盛り上げ、「琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地」へ向けた意気込みを語っていただきました。

「海外にも自信を持って誇れる琵琶湖にしたいですね。万博も控えて、少なからず関西は海外からも注目されます。そんな中で”琵琶湖”という素晴らしい湖がある、すばらしいおもてなしがあるところだと、しっかりアピールして、それを受け入れる体制を作っていく必要があると思います。恵まれた自然を活かして、沢山の人に魅力を感じてもらいたいです」

ヤンマーマリンインターナショナルアジア株式会社

ヤンマーマリンインターナショナルアジア株式会社は、ヤンマーグループが手掛ける「マリン事業」の中核として事業を行う企業。舟艇・海洋機器の開発・製造を土台として、半世紀にわたって事業を発展させてきたその技術やノウハウを活かし、安心安全な海の恵みを届ける『水産業』や海を愉しむ『マリンレジャー』など、海の様々なシーンを支え、海を愛する皆さまへ、心豊かなマリンエクスペリエンスをお届けします。

https://www.yanmar.com/jp/about/company/ymia/

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