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《湖岸VOICE Vol.7》「地元の人が地元で遊ぶ日常へ」ロゴスコーポレーション

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守山市が掲げる「琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地 守山」とは、滋賀県・琵琶湖岸の湖岸エリア振興と観光誘客を目指した、官民連携の連携プラットフォームです。

そんな「琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地 守山」を目指すべく、琵琶湖岸で様々な事業活動を行う事業者へ「湖岸VOICE」シリーズと題したインタビューを実施。

Vol.7は、琵琶湖の湖岸沿いに広がる「湖岸緑地(湖東湖北地域・南湖東岸地域)」の指定管理者として湖岸緑地の維持・管理だけでなく、様々な体験型イベントを開催している、株式会社ロゴスコーポレーション代表取締役の柴田茂樹さんにお話を伺いました。

(取材 = 株式会社COMARS 吉武[琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地推進業務受託業者])


ロゴスコーポレーションは、日本を拠点とするアウトドア用品メーカーです。1928年に創業してから、テント、BBQグッズ、寝袋、ランタンなどのアウトドアグッズを中心に家族で楽しめる製品を提供しています。また、環境に配慮した製品づくりを心がけており、環境に優しい素材を使用した商品も多数販売。国内だけでなく海外でも展開しており、世界中のアウトドア愛好家から支持されています。

アウトドア製品だけでなく、アウトドア体験を提供するパーク事業にも近年力を入れており、製品に加えて「体験」も提供することで、より多くの人々にアウトドアの楽しさを伝えています。

「アウトドア」を日常に

京都府城陽市に2018年にオープンした「LOGOS LAND」

ロゴスコーポレーションは1928年に創業してから、アウトドア用品の企画・製造・販売を行い、国内外で支持されているアウトドア用品メーカーです。全国に店舗を持ちますが、滋賀県内には3つの店舗を持ち、都市圏以外では同一県に複数店舗ある数少ない県です。

同社では近年、アウトドア体験を提供するパーク事業に力を入れています。同社は、2018年に「LOGOS LAND」は京都府城陽市にオープンし、2022年には「LOGOS PARK」を高知県須崎市にオープン。どちらも地元自治体とのコラボレーションによるテーマパークであり、公園の指定管理者として、総合アウトドアレジャー施設を運営しています。

ロゴスでは、アウトドアや自然体験の活用を通じて地方共生を推進し、災害時の支援等、地域とのさらなる共生を目指して、地域社会の発展につながる貢献活動を行っています。地域活力の創出に寄与することなどを目指し、現在8つの自治体と協定を締結。守山市も2021年に同社との地方創生連携協定を締結しました。

これら自治体との連携を通して、生活圏の近くにキャンプ場などアウトドア施設をつくり、「アウトドアを日常にしていきたい」と柴田さんは話します。「生活圏の近くにアウトドア施設があることで、地域の子供たちや家族連れで遊びに来る場所になります。この『賑わい』こそ地域活性の鍵になる」といいます。

琵琶湖はレジャーに最適な環境

「守山は自身のルーツとしても思い出深い」と語る柴田社長。柴田さんにとってはじめてのキャンプが、家族で守山にキャンプに行ったことだったといいます。

「琵琶湖を見ながらゆっくりできることは、とても素晴らしい体験だと思います。琵琶湖には海とは違い塩がなくて、水のレジャーにもとても良い環境です。国内でも海外でも『水辺の景観』はアウトドアにとって最適な環境で、静かな湖畔を眺めながら家族で過ごせるのは夢のような環境だと思います」と話します。

人口減少が叫ばれる昨今の中で、人口が増加している滋賀県。特に守山市は、京阪神のベッドタウンとして、移住者が増えています。「移住者が増えているからこそ、その家族が安全に楽しめる場所を作るべき」と話す柴田さん。「個の発信が重要視される時代、家族の発信で琵琶湖の魅力が伝われば、『羨ましい』と思ってもらって多くの人に気づいてもらえる」と、琵琶湖のポテンシャルは高いと語ります。

一過性の盛り上がりではなく、「日常」へ昇華していくことで、「地元の人が地元で遊ぶ環境を作っていきたい」と話します。

万博、アフターコロナも後押しに

2025年に控える大阪・関西万博。ロゴスコーポレーションは大阪に本社を置く企業として、関西万博の盛り上げに寄与する一方、アウトドア体験の創出に注力しています。城陽市にオープンした「LOGOS LAND」は地元の子供達が平日に遊び、週末には家族で泊まる、という体験が定着してきています。

取材に応じる柴田さん

「万博を控える中、関西ではインバウンド向けに宿泊施設がまだまだ足りません。おそらくアフターコロナになると満室になるところも多いでしょう。コロナ前には京都への観光客が滋賀にも泊まりに来ていたように、滋賀にはまだまだ需要が出てくると思います。滋賀はアウトドアが楽しめる環境が整っていますし、素晴らしい自然もあります。地元の人だけでなく外からの人にも魅力を伝えていけば、おのずとアウトドアを楽しむことが日常になる環境が滋賀には整うと思います」と柴田さんは話します。

より多くの人にアウトドア体験を

最後に、これからの琵琶湖岸を盛り上げ、「琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地」へ向けた意気込みを語っていただきました。

「守山は、琵琶湖を有する素晴らしい環境が整った場所です。私たちはアウトドア用品の製造販売を行いながら、アウトドア体験をより多くの人に広めていきたいと考えています。官民が連携しながら、快適で楽しく安全に過ごせる環境を作り、もっと多くの人にアウトドアを楽しんでもらえるような社会になればと思います」

株式会社ロゴスコーポレーション

1928年創業のロゴスコーポレーションは、アウトドアブランドLOGOS(ロゴス)を中心としてアウトドア製品の企画・製造・販売を展開しています。2018年にオープンした「LOGOS LAND」は京都府城陽市、2022年にオープンした「LOGOS PARK」は高知県須崎市とのコラボレーションによるテーマパークであり、従来の直営店にカフェを併設した「LOGOS SHOP & CAFE」、独自の空間プロデュース業である「LOGOS SHOP & HIROBA」など、新規事業にも挑戦中です。Enjoy Outing!を合言葉に、アウトドアメーカーとして屋外と人を繋ぐ第一ブランドを目指しています。

https://www.logos-co.com/

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