interview

《湖岸VOICE Vol.2》「見る琵琶湖から触れる琵琶湖へ」LIFE LINES PRODUCT

biwako-moriyama

守山市が掲げる「琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地 守山」とは、滋賀県・琵琶湖岸の湖岸エリア振興と観光誘客を目指した、官民連携の連携プラットフォームです。

そんな「琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地 守山」を目指すべく、琵琶湖岸で様々な事業活動を行う事業者へ「湖岸VOICE」シリーズと題したインタビューを実施。

Vol.2は、大津市の琵琶湖岸・なぎさ公園のサンシャインビーチで「Sunshine x BASE」を運営し、様々な体験型イベントを開催している、LIFE LINES PRODUCT代表の岡崎健一さんにお話を伺いました。

(取材 = 株式会社COMARS 吉武[琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地推進業務受託業者])


LIFE LINES PRODUCTは、大津市に拠点を構え、ブランディング事業・パークライフ事業を行う企業です。ブランディング事業では、SNSやYouTube、HPなどの制作・運用・コンサルティングを行うほか、イベントプロモーション・プロデュースを行っています。パークライフ事業では、都市公園の活性化事業や管理事業として、大津市の琵琶湖岸・なぎさ公園のサンシャインビーチで「Sunshine x BASE」を運営するほか、琵琶湖を活用したアクティビティ体験の提供、公園内飲食事業などを展開しています。

今までなかった滋賀の魅力を広げる

LIFE LINES PRODUCTでは、2021年からスタートした「Sunshine x BASE」のプロジェクトで、パークライフ事業として都市公園の活性化を行っています。

大津市なぎさ公園のサンシャインビーチは、大津の街中からすぐの距離にある琵琶湖の浜辺として市民の憩いの場となっていましたが、人が集い、ゆったりと過ごせる場所はありませんでした。LIFE LINES PRODUCTでは、大津市公園緑地協会が管理しているサンシャインビーチの管理棟の運営を受託し、2022年から管理棟をフリースペース「Sunshine x BASE」として展開。現在では大津市公園緑地協会による指定管理事業の自主事業の枠組みの一つとして、こちらも受託の形でコンテナカフェ「ARICA fe」の営業や、「Sunshine x BASE」を起点とした琵琶湖でのアクティビティ体験を展開しています。

「大津に住み続け、この浜の魅力をよく知る身として、ここの魅力をもっと外に広めたいという思いがあった」と話す岡崎さん。「今までになかった大津の魅力、滋賀の魅力を広げて、Sunshine x BASEを1つのランドマークとすることで、たくさんの方に来てもらいたい」と話します。

プロジェクトの開始から1年、それまで管理棟の役割しかなかった建物は、フリースペースとして生まれ変わり、休憩やリモートワーク、子供やペットとの遊び場など、様々に活用され、好評を博しています。

ただ場所を作るだけでなく、ここを拠点として様々なイベントを開催。SUP、ヨガ、BBQ、音楽、焚き火、マルシェ、キッチンカーなど、様々なイベントを数多く開催し、琵琶湖の良さ、湖岸の良さを発信しています。

「『あったらいいな、を形にする公園』をテーマに様々な取組をしてきましたが、私たち管理側のテーマ・ビジョンは『できなかったこと一つずつを無くしていく公園』です。本来は何でもできる、自由に楽しめるのが公園であり、そういう場を作っていきたいですし、街や滋賀の未来につなげていきたいです」と岡崎さんは話します。

守山湖岸で「SUP×DAY×BEACH」

守山で開催された「SUP×DAY×BEACH」

2022年6月には、守山市の第2なぎさ公園で「SUP×DAY×BEACH」のイベントを開催。

「琵琶湖を1つにしたい」と話す岡崎さんは、BIWAKOモニュメントのある第2なぎさ公園で開催したこのイベントの価値は大きいと語ります。

「6年前、イベントの事業をスタートしたとき、当時はまだ流行りかけさったSUPからはじめました。琵琶湖の良さを出すなら、ただ見るだけでなく琵琶湖に触れてもらいたいと思ったのが大きなきっかけです。大人から子供まで、全年齢層の方に琵琶湖を楽しんでもらうことで、その魅力を伝えたかったです。そういう意味で、今まで私が取り組んできた大津というフィールドを超え、守山でイベントを開催できたのは大きな意義があり、琵琶湖全体を1つにして、滋賀の良さを発信するきっかけになったと思います」と岡崎さんは話します。

岡崎さんにとって、イベントはあくまで「地域ブランディング」の手段だといいます。琵琶湖で様々イベントを行うことで沢山の方に訪れてもらい、「琵琶湖を楽しむことを、日常にしてもらいたい」と話します。

仲間づくりで、ここにしかないコンテンツを

様々な事業者と連携しながら、多くのイベントを主催する岡崎さん。”仲間づくり”の秘訣を聞くと「熱意の伝達が一番です。これだけの面白いことをやりたくて、琵琶湖の魅力を広めたい、という想いを伝えることです。協力いただく方が多くなればなるほど、マネジメントはどんどん行き届かなくなります。だからこそ、イベントのゴールや、それにかける熱意を伝えることで、協力いただくそれぞれの”プロ”が、その実現に向けて動いてもらえる。そんな積み重ねを通して、素敵だと思ってもらえるイベントを創り出したいです」と話します。

取材に応じる岡崎さん

2021年11月には、大津市で「湖上MARKET / 湖上Cafe」として、200平米もの台船を琵琶湖に浮かべた、マーケット・カフェイベントを開催しました。これまで琵琶湖の湖岸を活用していたところから、水上にその場を移し、イベントを成功させています。

「滋賀でしかできないコンテンツにこそ価値がある」と話す岡崎さん。「これまで湖岸では様々な活用がさなされてきましたが、これからは『湖上』の活用もなされていくとさらに盛り上がっていくのでは」と話します。

その活用法としては、守山と大津を水上交通で結んだり、水上活用のイベント開催など、取材の中でも様々なアイデアが登場しました。

「PRやブランディングを事業としてやってきたからこそ、他との差別化がどれだけ大事かは身にしみて感じています。琵琶湖だからこそできることを、琵琶湖を盛り上げたいという思いに賛同してくれる方々と一緒に作っていきたい」と岡崎さんは意気込みます。

琵琶湖の新しい顔を感じて

最後に、これからの琵琶湖岸を盛り上げ、「琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地」へ向けた意気込みを語っていただきました。

「私が生まれ育った琵琶湖の魅力を、イベントやブランディングを通してもっとたくさんの人に知ってもらえればと思います。景観のいい琵琶湖を眺めてもらうことはもちろんのこと、琵琶湖にもっと触れてもらいたいです。これまでやってきたイベントをさらにアップデートさせ、民間主導で、琵琶湖を活性化していければと思います」

LIFE LINES PRODUCT

大津市に拠点を構え、ブランディング事業・パークライフ事業を行う企業。ブランディング事業では、SNSやYouTube、HPなどの制作・運用・コンサルティングを行うほか、イベントプロモーション・プロデュースを行い、パークライフ事業では、都市公園の活性化事業や管理事業として、大津市の琵琶湖岸・なぎさ公園のサンシャインビーチで「Sunshine x BASE」を運営するほか、琵琶湖を活用したアクティビティ体験の提供、公園内飲食事業などを展開している。

https://www.life-lines.info/

記事URLをコピーしました