ピッチコンテスト×実証実験事業「Moriyama Lake Hack」開催報告
2026年9月2日(水)、滋賀県守山市の湖岸エリアを舞台に、湖岸エリアが抱える地域課題や立地企業が直面する課題の解決に向けた技術・アイデアを募集するピッチコンテスト「Moriyama Lake Hack」を開催しました。
守山市では、琵琶湖に面する立地を活かした湖岸エリアの振興と観光誘客を見据え、「琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地 守山」として、官民連携による持続可能な地方創生を目指し、民間事業者同士の連携や横展開を進めています。
こうした取り組みの一環として、今年度は8月3日(月)に「琵琶湖岸オープンカンパニーツアー」を実施。滋賀県内に加え、大阪・愛知・神奈川・東京など各地のスタートアップや起業家が参加し、湖岸エリアに立地する事業者の現場を実際に訪れ、各社の取り組みや、現場が抱える課題、湖岸エリアならではの可能性について理解を深めました。
2026年度 琵琶湖岸オープンカンパニーツアーの様子はこちらから
守山市・琵琶湖岸エリアの課題解決へ向け、4社がピッチ




ツアーなどを通じて湖岸エリアの現場への理解を深めたうえで、4つの企業から、地域課題の解決や湖岸エリアの活性化につながる事業提案が行われました。


また、当日は湖岸エリアの企業の皆様にもご参加いただき、各ピッチに対して「興味がある」「導入したい」と感じた場合に、色分けしたペンライトで意思表示いただきました。ピッチを聞くだけでなく、湖岸エリアの企業から登壇者への関心を可視化する仕掛けとして実施しました。
移動映画館製作所 unknowncinema.kyotobase

代表 宇都宮 信人氏

移動映画館製作所 unknowncinema.kyotobaseからは、可搬型シネマを軸に、湖畔の滞留・回遊・夜間消費を生み出し、観光・賑わい創出と湖岸活性化を目指す「琵琶湖岸ナイトシアター」を提案。
質疑応答では、湖岸エリアにおける夜のコンテンツづくりの課題をはじめ、配給会社としての強み、これまでの開催実績、チケット価格などについて質問が寄せられました。また、実証時期や想定されるリスクへの対応についても意見が交わされました。
株式会社Recept

取締役 大島 拓也氏

地域振興室 参事役 吉岡 裕子氏
株式会社Receptからは、これまで数字で測りづらかった「地域との連携」「市民協働」「コミュニティ形成」などの地域貢献活動を可視化し、指定管理者の評価に活用できる仕組みを提案。
質疑応答では、ボランティア活動の実績を厳格に証明することに対する企業や大学側のニーズや、参加者がお金を払って証明書を発行するメリットについて質問が寄せられました。また、証明書の発行費用や、サービスを継続していくためのマネタイズの仕組みについても意見が交わされました。
株式会社ネミエル

代表取締役 松本 光浩氏

ビジネスマッチング・ベンチャー推進グループ
グループリーダー 今井 良樹
株式会社ネミエルからは、親子向け睡眠教育アプリ「Nemielu Family」を活用し、商業施設を拠点に親子の睡眠課題の解決に取り組む仕組みを提案。
質疑応答では、アプリによって実際にどの程度睡眠改善につながったのか、その効果やエビデンスをはじめ、子どもの推奨睡眠時間や年代による個人差、スマートウォッチとの違いなどについて質問が寄せられました。また、商業施設以外での連携事例や、今後想定している有料コンテンツについても意見が交わされました。
株式会社Simplee

代表取締役CEO 諏訪 実奈未氏

代表取締役 志岐 遼介氏
株式会社Simpleeからは、「非日常(旅・イベント)」での託児に着目し、託児付きウェルネス宿泊や産後ケアホテル、MICE・学会内チャイルドケアなど、3つのチャイルドケア・ソリューションを提案。
質疑応答では、サービスのビジネスモデルや今後のシステムのブラッシュアップをはじめ、関西でサービスを展開する際にどのようにシッターを確保していくのかについて質問が寄せられました。また、今後連携していきたい施設や民間企業のイメージについても意見が交わされました。


湖岸エリアの企業の皆様からも、実際の事業や施設での活用を想定したコメントが寄せられました。
最優秀賞(採択企業)

4社のピッチに対して、審査員4名による審査が行われ、審査の結果、「移動映画館製作所 unknowncinema.kyotobase」が最優秀賞に選ばれました。
クロージング


所長 坂東 慶隆氏
総評では、森中市長より、各社の提案に対して、守山市や湖岸エリアの現状を踏まえたコメントが寄せられました。それぞれのアイデアについて、今後どのような展開が考えられるか、どのような企業・施設との連携が可能かなど、提案をさらに広げていく視点からも意見が寄せられました。
閉会挨拶では、財務省近畿財務局大津財務事務所 所長 坂東 慶隆氏より、地域課題をビジネスの力で変えていこうとする今回の取り組みについて、多くの気づきがあったとのコメントがありました。また、受賞の有無にかかわらず、今回のアイデアを提案だけで終わらせず、社会実装につなげていってほしいとの登壇者たちへの期待が寄せられました。

最優秀賞に選ばれた移動映画館製作所 unknowncinema.kyotobaseが提案した、「琵琶湖岸ナイトシアター実証実験」は、今後、守山市の伴走支援のもと、湖岸エリアでの実証に向けた取り組みを進めていきます。
琵琶湖岸の新しい夜の文化拠点を生み出す取り組みに、ぜひご期待ください。
